SEV「センターオン」スタイルシリーズインプレ

SEV「センターオン」スタイルシリーズ ON  VW 「GOLF Ⅴ GTI」

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「SEV」製品の開発、販売元である株式会社ダブリュ・エフ・エヌは、自動車用製品では、最新となる「SEVセンターオンスタイルシリーズ」を発表した。同社の新技術の「ナノSEV技術」を用いた「ヘッドバランサーV-1,V-2」、「ラジエーターN-1,N-2」に次いで第3弾となる。車内の中央に置くだけで乗り心地を変える「SEVセンターオンクルージング」、「SEVセンターオンレーシング」の2タイプから選択可能である。取材を始めて約1ヵ月、ようやくその効果をお届けする。

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車内に設置するだけで、クルマの乗り心地が変わるという手軽さと絶大な効果から、長年ファンを持つ同製品。今回、新技術“ナノSEV技術”を投入した「センターオン・スタイルシリーズ」は、金属の余分なヒズミを軽減する「nanoSEVエナジーバランス技術」によりクルマの隅々まで効果を発揮。それは足回り、エンジン、駆動系などにもおよび、それぞれの働きを整え、さまざまな抵抗を軽減させる。結果として“置いたその瞬間”から走行フィーリングを向上させる事が可能である。

■マットブラックの質感は特質■

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これまでの鏡面仕上げから一転。高級一眼レフカメラに使用されているようなマットブラックの“縮緬塗装仕上げ”は、高級感が漂う。設置する車両によっても異なるが、付属のステイを使用し、SEV「センターオンスタイルシリーズ」をはめ込み、両面テープで設置。スペースによっては本体の裏側に両面テープを貼り設置も可能である。

■テストに使用したクルマは、VW 「GOLF Ⅴ GTI」■

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今回のテストは、SEV「センターオンスタイルシリーズ」のスポーティ仕様「レーシング」でテストを行った。愛車の日本上陸第一号車「ピンク@トゥインゴ」でもテストを敢行し、このクルマの特有である過大なロールやピッチングを抑え込み、クイックな走りを体験できたが、身近にこのSEV「センターオンスタイルシリーズレーシング」の性能を最大限引き出せるクルマがあった。そのクルマとは、SEV装着率も高い「GOLF Ⅴ GTI」だ。

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直列 4気筒 2L DOHCエンジンは、最高出力200ps / 6,000rpm、最大トルク28.6kg・m / 5,000 rpmを発生する。これに6速DSGが組み合わされ、10.15モード燃費も12.6km/lとハイパワーと省燃費性を両立。全長4,225 x 全幅1,760 x 全高1,460 (mm)。車体重量1,460kg。全高は20mm下げられ、フロント、ストラット、リア4リンクの専用スポーツサスペンションと組み合わされ、前後共に225/45R17サイズのタイヤを履く。ノーマル状態でサーキット走行を楽しむオーナーが多い同車=何もしなくても十分なキャパシティを持つ足回りなのであるが、SEV「センターオンスタイルシリーズレーシング」装着でこの締め上げられた足回りにどのような変化があるのか早速実証してみた。

このクルマのオーナーは、外資系の企業を定年退職し、人生を謳歌するために選んだ“相棒”だそうだ。BMWなどの購入も考慮したようだが、過去にGOLFを何台も所有した経緯から同車に惚れこんでしまい、現在は、スペシャリティなGTIをパートナーに。日頃は奥様のお買い物や、趣味などにも使われているとの事で何とも羨ましい話だ。

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SEV「センターオンスタイルシリーズレーシング」は、クルマのセンターであれば広範囲に作用する。取材車両では、「DSG」のシフトレバー後方に設置。マットブラック塗装にレーシングのロゴがいかなるクルマのインテリアにもマッチする。

■走行インプレッション■

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本当に装着した瞬間から変化が表れた。それも走行後、数十メートルときたものだ。タウンスピードでは、元々締め上げられた足回りの減衰力をさらに2.3割増しで固めたような印象。極端に言うとマンホールの蓋を踏んだだけでも、ダイレクトに足回りからの入力がドライバーに届く。しかし、GOLFのような車体剛性の極めて高いクルマでは、不快感は感じない。ただ、女性を同乗させる際や、オーナーの奥様の意見では、乗り心地がダイレクトすぎるという感想も頂いた。

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ワインディングでは、まさにSEV「センターオンスタイルシリーズレーシング」は最高の効果を発揮してくれた。オーナーの地元では“七曲り”と言われているルートを数割増しの速度で駆け抜けても、車体の挙動は驚くほど安定しており、限界が見えてこない。ハイパワーFF車にありがちなアンダーも嘘のように抑え込まれている。さらには、3桁の速度領域で駆け抜ける事が可能な高速コーナーでも純正のサスペンションの美味しい特性を100%引き出し、まさに路面に吸い付くような安定性を見せる。コーナー脱出の際のトラクションも以前に増して強力になった印象だ。

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切り込んだら、切り込んだだけ鼻先がインに入っていく感じは、一度味わえば止められない。車間を大きく開けていた前車にも一瞬のうちに追いついてしまった。

しかし、先ほども記したとおり、速度を落とせば、ダイレクトに路面の凹凸を拾うのも事実。SEV「センターオンスタイルシリーズレーシング」の場合、ワインディングやサーキット走行などの際に装着し、通常走行の場合は、グローブボックス内にそっと忍ばせておくか、SEV「センターオンスタイルシリーズクルージング」と使い分けるのが正解。

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「nanoSEVエナジーバランス技術」は、エンジンにも効果を発揮する。取り付け後のスタートダッシュや中間加速などは明らかに向上。2.0L FSIターボエンジンは、7000rpmのレブリミットまでキッチリ回るようになった。

置くだけで、ここまでクルマを豹変させるSEV「センターオンスタイルシリーズ」。価格も高価ではあるが、それ以上の効果は、保証できる。是非とも、同社のショールームや、全国各地で開催される体験フェアーでその劇的な効果を体験して頂きたい。

●SEVセンターオンスタイルシリーズ ¥36,750

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